俺「ぐははは! やはり俺は天才だ。破綻のない完璧なシナリオが出来上がっちまったぜ」
僕「おつかれさん、よくできました。確かにこのシナリオならプレイヤーに左右されずにエンディングまで行けそうだね」
俺「おう、完璧だ!」
僕「……でもさ、これクトゥルフ神話TRPGのシナリオだよね?」
俺「そうだが?」
僕「根本的なことをきくけど……このシナリオ、怖い?」
俺「……ん?」
僕「ホラーRPGのシナリオだよね? プレイヤーが怖がれるように作ってある?」
俺「……さあ?」
感情を揺さぶるからこそ面白い(特にホラー)
破綻のない、伏線の効いてるシナリオができあがったとき。
気分が良いものですよね。
でも、破綻がないシナリオが面白いとは限りません。
特にクトゥルフ神話TRPGの場合はホラーRPGです。
ハラハラドキドキできる展開がないと、せっかくホラーゲームが台無しです。
なおで、シナリオを組み上げる前に、
「このシナリオでプレイヤーの感情を揺さぶるポイントはどこか?」
を、考えておきましょう。
プレイヤーの満足度が大きく変わってくるはずです。
「プレイヤーがどう感じるか」は大事なポイントです。
が、物語の完成度ばかり追い求めてシナリオを作ると、意外と見逃しがちなので要注意です。
ホラーじゃなければ感情のことは考えなくていい?
感情を揺さぶるポイント(長いので、感情ポイントと呼びます)は、クトゥルフやインセインなどのホラージャンルでは必須のものです。
では、ハック&スラッシュなダンジョンRPGなどではどうでしょうか。
実はダンジョンRPGでは、あまり考慮しなくてよかったりします。
強敵と報酬を用意するだけで、感情ポイントが生み出せてしまうからです。
また、ダンジョンRPGでなくとも、FEAR系のゲーム(ダブルクロスとか)などでは、感情を盛り上げるための作法がシステム内に盛り込まれています。
なので、作法にそってシナリオを作れば、感情ポイントとか考えなくても、面白いシナリオが作れてしまったりします
ホラーじゃなくても感情のことを考えたほうがいい!
前述のように、ダンジョン攻略などなら、感情ポイントなど考えなくても面白いシナリオができます。
でもプレイヤーの感情ポイントを念頭に置いておくと、もっと面白く作れる。
私はそう思います。
「もっとワクワクしてもらう」「ここでドキドキしてもらおう」そう思うことが、効果的な罠や宝の配置に繋がっていくからです。
ランダムダンジョンなどでは味わえない、人がつくるシナリオの「味」が、そこにあるのだと思っています。
まとめ
結局のところ、「感情ポイントを考える」とは、「プレイヤーの目線に立って、プレイヤーが楽しめるように思いやること」なのです。
シナリオのあらすじを考えたあと、本格的に作り込む前に、一旦プレイヤーの目線に立ってみてくださいね。
くれぐれも独りよがりのまま突っ走らないようにご注意を。
おまけ
こんな本もあるようです。私は読んだことないですが、気になる方はどうぞ。
昔からのゲーマーにはお馴染み、細江ひろみさんの本ですね。
PR:TRPGのシナリオもありますよ〜
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