このブログを訪ねてくれている奇特な方々、お久しぶりです。
気がつけばすっかりレトロゲーマーと化している気がしますが、今回もレトロゲームのご紹介。
今回ご紹介するのはファミリーコンピューターディスクシステムで発売された「ドラキュラⅡ 呪いの封印」です。
「ドラキュラⅡ 呪いの封印」とは?
コナミの大人気ゴシックホラーアクションゲームといえば、「悪魔城ドラキュラ」シリーズです。
欧米では「キャッスルバニア」という名前で知られており、世界中でも人気を持つシリーズなのです。
その2作目にあたるのが「ドラキュラⅡ」です。
ステージクリア型アクションゲームだった1作目とは違い、アクションRPGとなっており、買い物要素やレベルアップ要素があります。
なお、タイトルに「悪魔城」の名前がついていないのは、舞台が城ではなく、野外と各地の館がメインになっているからだと思われます。
シリーズ2作目でやったことが不評で、3作目からもとに戻るのはよくあることです。
ウルトラセブンに「マン」が入っていないようなものですね。
アクションRPGとしてのシステムは素晴らしい!
アクションRPGである「ドラキュラⅡ」では、各地をめぐってアイテムを手に入れていくことになります。
じわじわとアイテムが増えて、できることが増えていく感触は良くできています。
敵もどんどん強くなるので、レベルアップや武器の強化によって、敵に対抗できるようになるのは、快感が感じられる良い仕組みになっています。
若干アイテムの切り替えが面倒ですが、当時のゲームのボタンの少なさを考えると仕方なしです。
ゲームとしての作りがダメすぎる!
よくできたアクションRPGのシステム。好評だった前作。
とても面白くなりそうな「ドラキュラⅡ」……なのに、このゲーム、面白くないんです。
なぜこんなに面白くないのか不思議なくらい面白くないんです。
面白いという感覚を得る前に、めんどくさいという気持ちが先に来るようなつくりにでなっているんです。
私が思うに原因は2つ。
1つは謎解きが理不尽すぎることです。
アイテムやら隠し通路やらがほぼノーヒントで壁や床の中に隠されており、聖水(壁を壊せるアイテム)をあちこちにばら撒きながら歩いて回る必要が出てきます。
……これは、だるい。
総当たりで壊せる壁(と床)を探すとか、だるすぎです。
ゲームのテンポを完全に損なっています。
もう1つの理由は、アクションステージの作りが気持ちよくないことです。
何かありそうで何もない通路が多いとか、突然落とし穴があって、最初のほうに戻されるとか、何かとやる気をそぐような要素が多く、探索する楽しみより、だるさを先に感じるようになります。
謎解きを容易にして、アクションステージのオブジェクト配置をカタルシスのある形にできれば……このゲームは化けると思います。
本当にもったいないゲームだった!
作業のような気分になりながらも、一応クリアしました。
このゲームには日付の概念があり、クリアまでにかかった日数でエンディングが微妙にかわるマルチエンディングです。
よっしゃー! シモン死す!! pic.twitter.com/nZAjyNYAAO
— 🚫がみじさん@GMJシナリオ製作所 (@nogamijisan) 2022年8月10日
15日以上かかった場合は、主人公が死んでエンドとなります。
で、
このゲームをプレイした感想なのですが、「もったいない」の一言でした。
ベースとなっているシステムは良くできているのに、マップ作りやアイテム配置、そして情報の配置に完全に失敗しているのです(ちなみにこのゲームの住人は嘘情報を大量に垂れ流してきます)。
そんなわけで、
「誰かドラキュラⅡメーカーを作ってくれ!! システムを生かしたまま、面白い形に作りなおすから!!」
思わず、そんな思いに駆られてしまった私でした。
(……探索系2Dアクションはいつか作ってみたいと思ってるんですよね……)
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