ウディコン参加話【6】輝け!トラペゾヘドロン!

太宰府カンコー奇聞わたる

(※ここは、第17回ウディコンに作品投稿した人間が、自分語りをする場所です。

  エントリー作品の感想が見たいかたは、こちらの方のnoteがおすすめです)

 

==以下、本編===

中学生の「主人公」は修学旅行で太宰府の国立博物館を訪れる。

国立博物館の特別展「世界のオーパーツ」 で展示されていたのは「輝くトラペゾヘドロン」。

博物館に入り込んだ狂信者が、トラペゾヘドロンの前で呪文を唱えたことで、邪神ニャルラトホテプが召喚され、国立博物館の中はモンスターの徘徊する異界と化してしまう。

なんとか博物館を脱出した主人公は、謎の言葉に導かれて天満宮にたどり着く。

そこで出会った「炎の牛」から、異界と現実を行き来するゲートと、モンスターと戦う妖力を受け取り、ニャルラトホテプが居城を構えた山の上にある大野城へと向かうのであった。

 

……というのが、太宰府カンコー奇聞わたるの、最初のシナリオ案でした。

 

「輝くトラペゾヘドロン」ってなんじゃいな?

とつっこまれそうなので解説しておくと、四辺形の形をした宝石で、クトゥルフ神話において、邪神ニャルラトホテプを呼び出すために使われるアーティファクトです……が、クトゥルフ神話を知らない人には意味不明ですね。

 

なんでこんなマニアックなシナリオだったかというと、もともと太宰府を舞台にしたクトゥルフ神話TRPGのシナリオ構想を温めていて、それを流用したからです。

 

慣れというものは恐ろしいもので、マニアックだということには気づかないまま博物館を作りはじめ……そこで力尽きたのは、前回お話した通り。

このときの「博物館しかない版」も、コンパクトで面白かったので、残しておけばよかったなーと思っているのですが、「ゲーム作成」していなかったので残っていません。

 

子どもたちにとっては、人生初のコマンド式RPGとなり、楽しんでプレイしてくれていたようです。

 

さてさて。

 

正月が終わって、「太宰府RPGとして落としどころをつけたい」と考えていたわけですが、もともとのシナリオを組み込むのが、どうもうまくいかず悩んでいました。

 

シナリオ的な問題点を挙げると……

  • なんで呪文を知っている狂信者が、たまたま居合わせるのか不明。
  • 宝石に呪文を唱えだす行動が突飛すぎて、プレーヤーからすれば意味不明。
  • なんで呪文を唱えたら化け物が出てくるのか意味不明。
  • なんで化け物が出てくると異界化するのか意味不明。
  • 博物館全体が巻き込まれるので、主人公だけが「特別」になる理由がない。

などなど。

すべてに説明をつける必要はないのですが、「納得感」を持たせないと、遊んでもらうにはちょっときつい。

 

あんまり説明だらけのゲームにしたくない(テキスト書くのがめんどくさい)し、困り果てていました。

 

そして自分の時間、労力、やる気を考えて、「マップは最低限にしよう」と思い立ったときに、僕の中の誰かが、こう叫んだわけです。

 

『マップを3分の1にするなら、シナリオも3部作にすればいいじゃあないか』

 

あれも、これもやろうとするから、収拾がつかないのです。

トラペゾヘドロンとかクトゥルフ要素の説明は省いてしまえばいいのです。

現実と重なった異世界があって、そこと行ったり来たりできる世界観だけを紹介する。

それができれば、第一章としては上出来なのです!!

 

 

そういう結論に行き着きました。

 

なので、まずストーリーは可能な限り単純にしようと考えました。

そう、「異世界に囚われたクラスメートを助けに行く」くらいの話が分かりやすくていいでしょう。

では、クラスメートを助けに行く展開をどうやってつくりましょうか?

博物館で主人公とクラスメートだけが、異界に連れていかれ、クラスメートを残したまま、主人公だけ崖の下に逃げ出したらでどうしょうか。

そして博物館に昇るリフトが動かないことにすれば、博物館までぐるっと回る冒険ルートが形成できるじゃないですか。

また、こうすることで、「最初のダンジョンと最後のダンジョンが同じ場所」という

RPGの伝統芸能が実現できます。

道中にはチェックポイントを置いて、一つずつ解放していく形にすれば、進行感が出そうです。

チェックポイントは神社にして、異界との入口には鏡を使うのが分かりやすいと思いました。

そして、チェックポイントごとにボスを配置して、倒せば特殊能力がもらえるということにすれば、ステージがはっきりしてメリハリが出そうです。

こうしたアイデアが次々とつながっていき、

『異世界と行き来する鏡があり、それを狙う四天王を倒すと、鏡の守り神の妖力がもらえる』

という、ゲームの構造が(頭の中に)出来上がりました。

 

さらに、鏡の守り神からの協力は、「妖力を授かる」よりも「守り神を装着することで、特殊技能が使える」ことにしたほうが、納得感が出そうだと思いつきました。

 

まあ、やってることはペルソナなんですけどね!!

 

ということで、もののけシステムの原型が(頭の中に)出来上がりました。

 

ゲームのシナリオとシステムがかみ合った感触に、

いける。

と思い、参加を迷っていたウディコンに、「だざいふRPG」で突撃することに決めたのでした。

 

 

ということで、この頭の中に描かれた形を目指してテンションMAXでイベントを実装していたところ、

「なんで、この人たちが鏡の中に入っちゃうのかわからない」

と、横から厳しい突っ込みが入ったのです。

 

う、うーん。

現代を舞台にしたファンタジーは(理由付けが)難しいなぁ……。

(つづく)

 

 

 

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