
(※ここは、第17回ウディコンに作品投稿した人間が、自分語りをする場所です。
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==以下、本編===
クラスメートのエリーが持っている鏡は、実は聖獣である麒麟の力が封印されていた。
博物館に展示されていた神獣鏡とエリーの持っていた鏡が共鳴したことで、神獣たちが鏡から解き放たれ復活してしまう。
麒麟の力を持つエリーは、復活した神獣に、そのまま異世界へと連れて行かれてしまう。
主人公のわたるは、それを追いかけて異世界へ行くが、あえなく追い返され、そこで稲荷神社の妖狐と出会う……。
前回のお話から、導入部分を極力単純化しようと再構築した導入がコレです。
ふむ、だいぶ分かりやすくなったのではないでしょうか。
ゲームの仮タイトルも「偽神獣鏡伝(ぎしんじゅうきょうでん)ワタル」に変更して、この導入に沿ってイベントを配置していきました。
そこで途中経過版を遊んでいた娘からツッコミが入りました。
「なんで、鏡の中に入っちゃうのかわからない」
と。
<前回はこちら>
……そうだね。
パパは脳みそが伝奇に汚染されてるから、神獣の力が集まったら勝手に共鳴する気がしてたけど、普通は神獣とか麒麟とかよくわかんないよね。
ていうか、共鳴とか意味不明だよね。
でもね、それじゃあね、どんな理由をつければ「異界に行く」っていう現象を納得してもらえるのかしらん?
……。
………………。
……………………………………。
ええい、わかったよ! 子どもでも分かるシナリオにしてやんよ!
・敵がヒロインをさらっていく。
・それを追いかける主人公。
・敵が鏡の中に逃げ込む。
・敵を追いかけて、そのまま鏡の中に入ってしまう。
これでどうだ!?
急に主人公が鏡の世界に入ってしまうと、唐突で納得のいかない感じがするけど、
先に誰かが鏡に入っていく実績があると、「そんなもんか」って気がしてくるでしょ!
不思議!! 前例って大事だ!
ていうか、この展開、不思議の国のアリスじゃねーか!?
まあ、いいや。
んで、その場合、なんで敵はヒロインをさらっていくのだろう?
……。
………………。
……………………………………。
よし、ここは古典だ!
伝統だ!
クッパ大魔王メソッドだ!
「お嫁さんが欲しいからヒロインをさらいました」ってことにしよう!
……うん、バカみたいだけど、めちゃ分かりやすい。
でもクッパを出すわけには行かないから、敵は違う何かに替えよう。
仲間にキツネがいるから、敵はタヌキでいいだろ(適当)。
お? こうすると、対立構造が明確になってスッキリしたぞい??
……というわけで、
古典のシナリオというのは偉大だなあ
と、感じたわけなのでした。
何はともあれ、こうして筋書きが決まりました。
そして、この筋書きに沿って、オープニングからエンディングまでおおまかに遊べる「ベータ版」の制作に取り掛かりました。
……しかし、その途中。
ふと気づいてしまったのです。
「このゲーム、面白くないのでは??」
すくなくとも、面白そうに見得る要素がなさそう……。
この頃、世の中に「プレミアムウディタデー」や「スーパーゲ制作デー」なるものがあることを知りました。
ゲーム制作の進捗を発表しあう場です。
「よし、じゃあ、このゲームも宣伝しよう」
そう考えたのですが……宣伝するネタがありません!
だって、ほぼデフォ素材を使ってるから。
映えない。宣伝しても映えないです!!
ていうか、宣伝してる方々を見ると、絵面とか演出とかモーションばっかり宣伝してない?
なんだよ! 結局見た目がすべてかよ!
こちとらウディタデフォだから「どう? 見て! 見て!」ってできるもん、何もないんだよ!
ゲームの内容よりもUI(ユーザーインターフェース)がすごかったら偉いのかよ。
(※逆ギレ)
改めてゲーム制作して、自分はグラフィックにあんまり興味がないと思った。
— 🚫がみじさん@GMJシナリオ製作所 (@nogamijisan) 2025年5月27日
具体的に言うと、グラフィックに時間を割くより、システムやシナリオの方に割きたい思いが強い。
アブストラクトな表現に振り切ったほうがいいのかもしれん。
でもグラフィックがヘボいと広報的に弱いのよな。
……というわけで、微妙にやる気を失くしました。
なにが面白いんだっけ、このゲーム?
この時代にただのRPGを作る意味ってなんだっけ?
そんなことを考えながら、電車に揺られて会社に行く毎日が続きます。
でも、あるとき、思い至りました。
そもそも僕は何をしようとしていたでしょうか?
そう、太宰府を舞台にしたRPGを作ろうとしていたのです。
それが目的で、それ以上でも以下でもなかったのです。
だから、プレイヤーが太宰府を感じてくれれば、このゲームは「勝ち」なのです。
それ以外の要素は不要なのです。
UIとか演出とかモーションとか、そんなことにこだわる必要はないのです。
自分の中で、指針がはっきりました。
なので、それを踏まえて僕は考えました。
プレイヤーが太宰府を感じるために、僕に何をすればいいか。
そのためには、
ゲームの中で太宰府を感じさせるためには……
やっぱりグラフィックが必要じゃねーか!!
(つづく)
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