クトゥルフじゃないTRPG紹介(2)ログ・ホライズンTRPG

TRPGといえばクトゥルフ! みたいな風潮に異を唱え、クトゥルフ以外のTRPGを紹介するコーナー。

ひっさしぶりに、はーじまーるよー。

 

今回紹介するTRPGは、ログ・ホライズンTRPGです!

 

ログ・ホライズンTRPG」とは?

ログ・ホライズンTRPG」は橙乃ままれ氏の小説「ログ・ホライズン」を原作としたTRPGです。

ログ・ホライズン」は、語弊を恐れずにザックリと言うと「オンラインゲームの中に閉じ込められてしまった」という異世界転生系ファンタジー小説です。

登場人物はオンラインゲームのキャラクターとなって、ゲーム中のスキルを駆使しながら、ゲームの世界を生き抜いていくのです。

NHKでテレビアニメ化もされたんですよ。

 

で、原作者と、その仲間たちが、かなり前のめりで作ったTRPGが「ログ・ホライズンTRPG」。

ゲームの世界が舞台であることを逆手にとってか、かなりシステムチックなシステムになっています。

 

遊びやすく、作りやすく、戦闘は面白い。

 

作り手が理想としているゲームの姿が、よく体現されていました。

 

それでは1つ1つの要素を解説していきましょう。

 

ルールがはっきりしているので遊びやすい

ログ・ホライズンTRPG」はゲームの進行や判定の基準がすべてルールブックに記述されているので、処理上に人間の判断が入る余地がほとんどありません。

なのでクチプロレスの防止や、シナリオの制御につながり、誰でも「楽しいゲームプレイ」が導けるようになっています。

そんなにシステマチックだったら、自由度が無いと思うかもしれませんが、大丈夫です。

ルール外のところでおもいっきりロールプレイしてもらえればよいのです。

その結果が数値や進行に影響をあたえることはほぼありませんが。

このあたりはインセインと一緒ですね。

 

とはいえ、このシステムには「タグ」とかいう慣れない概念が出てくるので、処理のクセをつかむまでに少々時間がかかるのが弱点かもしれません。

 

 

 

進行がルール化されているのでシナリオが作りやすい

ログ・ホライズンTRPGでは、道中やダンジョンなどが「ミッション」という形でルール化しています。

ひとことで説明するのも難しいのですが、シナリオ進行をミニゲーム化してしまうわけです。

なので、シナリオの作りは、「バトル」→「ミッション」→「ボスバトル」みたいな組み合わせで出来上がります。

物語は基本的にその合間を繋ぐ物的位置づけ。

そして(いまはどうか知りませんが)ルールブック発売当初には、こうした「バトル」や「ミッション」もしくは敵キャラである「エナミー」などのシナリオの素材を、自作して皆で共有しようという風潮がありました。

こうしたシナリオ素材を作ってくれる人たちのことを公式が「デベロッパー」と呼んで推奨していたのです。

普通の人でも簡単にオリジナルシナリオを組めるように、率先して仕掛けを施していたんですね。

これは画期的なことでした。

また、遊ぶ人の間口を広げやすいようにキャラクターを作成、保管する場所も公式で用意していました。

これもまた、当時としては画期的なことでした。

ちなみに今もそのサイトは存在しています。

放置運営のようですけどね。

lhrpg.com

雑魚(モブ)が、強い

ログ・ホライズンTRPG」では、戦闘でも特徴がありました。

モブと呼ばれるザコ敵の攻撃がものすごく強いのです。

ザコだと思ってほおっておいたら、あっという間にやられてしまいます。

そして、倒そうと思っても意外としぶとい。

とても厄介な相手なのです。

しかし、モブには弱点があります。

それがいわゆる「モブ殺し」。

モブを1撃で倒せるスキルがあるのです。

 

モブが強いおかげで、今スキルが輝くこと。

戦闘の駆け引きや、「モブ殺し」持ちのキャラクターの見せ場づくりにもなる。

よくできた仕組みなのです。

まとめ

今は展開が止まっているようですが、「ログ・ホライズンTRPG」は発売当時、TRPGゲーマーの間で、ものすごい熱狂を起こした作品です。

今遊んでも、当時の「熱」を感じることはできないかもしれませんが、ゲームとしての面白さは本物です。

原作ものなので原作を知っているほうがより良く遊べますが、ぶっちゃけ普通のファンタジーRPGとしても十分遊べます。

私も低レベル用のシナリオを数本作成しているので、1度ためしに遊んでもらえたらうれしいです。

(※自作のログ・ホラインズTRPGの公開は停止中です。BOOTHのほうで無償配布を再開しようかな……。無償ならライセンス的にも問題ない、よね??)

 

とりあえず雰囲気を味わいたいという人は、リプレイ本をどうぞ。

 

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5歳の子どもと「カタンの開拓者」……は早すぎだった?

カタンの開拓者」というボードゲームがあります。

ただ単に「カタン」と言ったほうが有名かもしれませんね。

過去にドイツボードゲーム大賞も受賞した名作ゲーム。

ずっと物置の中にしまわれていたこのゲームを、台風で暇な子どもが見つけて「やってみたい」というので、引っ張り出してきました。

同様のボードゲームである「カルカソンヌ」は、以前ルールを簡単にして、遊んだことがあります。

 

……が、さて「カタン」ではどうなることでしょうか。

 

カタンの開拓者」はどんなゲーム?

あなたがゲーム好きであれば、当然このゲームのことはご存じなので、このパラグラフは読み飛ばしていただいて構いません。

……というくらい有名なゲームですが、いちおう解説。

カタンの開拓者」は未開拓の島「カタン島」を舞台に繰り広げられる「島を開拓していくゲーム」です。

プレイ人数は3人か4人。最初に「開拓地」をつくりそのを拠点に資源を採掘し、道や新たな開拓地を作っていき、街を作り、騎士を呼び寄せて島を発展していくというゲームなのです。

このゲームの肝の1つは「プレイヤー同士の資源の交換」にあります。

なんと、各プレイヤーが持っている資源を自由に交換してよいのです。

もちろん「双方の同意において」ですが。

自分の欲しいものと、相手が欲しいもの。

それを考えて交渉していくことが求められる知的なゲームなのです。

 

カタンの開拓者」は何歳からできるの?

パッケージを見ると、「カタンの開拓者」の対象年齢は8歳以上となっています。

が、正直、ルールを駆使して勝利を目指すのは8歳でも厳しい気がします。

ゲーマーの親父に勝つのはかなり困難だと思われます。

意外と、覚えることも多いんですよね。

前述の「交渉」だけでなく、「資源を使用する量」「発展カードの中身」「貿易のルール」「盗賊の効果」など、把握しておくべきルールがたくさんあります。

やりながら慣れる面もありますけど、人生ゲームのように簡単でないことは確かです。

 

 

 

 

カタンの開拓者」は5歳児でも遊べるのか?

さて、5歳児でも「カタンの開拓者」は遊べるのでしょうか……。

結論を先に言ってしまうと、厳しいです。

カルカソンヌ」のように、ルールを簡略化させればなんとなかなると思っていたのですが、カタンはルールが完成されすぎていて、どこか簡略化させると、ゲームバランスが崩れてしまうのです。

最初はルール説明も兼ねて「発展」と「貿易」をなしにしてプレイしてみたのですが、そうすると、恐ろしいほどゲームが進みません。

しかも、最初の開拓地の配置を鉱山や麦畑にしてしまうと、詰みます。

最大騎士力賞もなくなってしまうので、10ポイントへの道のりが長い長い。

とてもつらいゲームとなっていました。

それでもなんとか遊んでいる5歳の娘。

頭を振り絞っているせいか、退屈だからなのか、とても眠そうでした。

 

カタンの開拓者」を5歳児と遊ぶには?

結論から言うと、「カタンの開拓者」を5歳児と遊ぶのはオススメできません。

ただ、6角形の島パネルを組み合わせたり、街や開拓地などを置いて遊ぶのは楽しいので、自由な島づくりゲームとして遊ぶのはいいかもしれません。

どうしても、ゲームとして遊ぶというならば、以下のようなルールでいいのではないかと考えます。

  • 「発展」と「港」はなしにする。
  • 「鉱山」から「鉱石」の代わりにレンガが出る
  • おなじ資源2枚で別の好きな資源に交換できる
  • 出目7は人の資源を1枚もらえるだけ
  • 5ポイント先取とする

つまり、ひたすら道と開拓地を作って、先に開拓地を3つ作った人が勝ちというゲームにしてしまうわけですね。

現時点では、まだこのルールでは遊んでいません。

これで遊んでみてダメだったら、またダメだった理由を報告したいと思います。

 

というわけで、

まて、続報!!

 

 

 

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マーダーミステリー「夢ノ棺ノ時間ドロボウ」で遊んできたよ!

マーダーミステリーを初体験してきました。

今回はそのご報告。

シナリオタイトルは「夢ノ棺ノ時間ドロボウ」。

公式略称は「ノノドロ」らしいです。

booth.pm

 

ココフォリアとディスコードを利用したオンライン環境でプレイしました。

なんとGMではなくPL参加。

PLなんて何年ぶりでしょうね。

TRPGじゃないけど。)

 

マーダーミステリーってなーんだ?

マーダーは殺人。

ミステリーは謎。

ということで、殺人事件の謎を解くゲームですね。

昨今では殺人事件とは限らないらしいですが、それはジャンル名として定着したゆえのご愛嬌。

プレイヤーが「登場人物の1人」 として行動し、推理するというのが、このジャンルの特徴です。

TRPGと違って自分でキャラを作るわけではなく、「決められたキャラ」を演じるのが基本となります。

キャラクターごとに持っている情報や目的がことなるので、いかに他のプレイヤーから情報を引き出して目的を達成するかがキモとなります。

 

夢ノ棺ノ時間ドロボウはどんなシナリオ?

今回遊んだシナリオ「夢ノ棺ノ時間ドロボウ」が、どんなシナリオかと言うと、ネタバレになるので詳しく書くことができません!!
しかし、それでは記事にならないので、プレイ中の自分の感想を断片的に投下してみます。

これで察してください!

 

ノノドロプレイ中の感想

  • 40のおっさんに小学生やらせるとかいい度胸だ。
  • 時間ドロボウ、決まったな、これ。
  • あれ? 探索パートもう終わり?
  • カレー? カレー??
  • どう考えても犯人は〇〇
  • 俺のハンドアウト情報量おおすぎ
  • でも隠蔽はラクショー!
  • やさしい世界
  • エンディング長いっす
  • カレー? カレー?? ナンデ???

 

そんでプレイしての感想は?

面白かったです。

が、このシナリオは物語に重点が置かれていて、凝った謎解きではなかったように思います。

リアル脱出ゲームのような謎解きカタルシスを求めていると、肩透かしを食うかもです。

自分は謎解きゲームでは脳みそのフル回転を楽しむ人なので、そのあたりはすこし食べたりない感じでした。

物語重視なので、謎を解くことそのものより、他のプレイヤーとのやりとりを大事にすることが、このシナリオを楽しむコツだろうと思いました。

今回は謎解き重視タイプのプレイヤーが多かったので、少し食い合わせが悪かったかな?

アグレッシブにコミュニケーションして、アグレッシブに目的を果たしにいくほうがゲームとして盛り上がりそうかな、と思いました。


GMいらずのシナリオも多いみたいですし、また別のシナリオも体験してみたいですね。

 

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クトゥルフじゃないTRPG紹介(1)インセイン

TRPGといえばクトゥルフ! みたいな風潮に異を唱え、クトゥルフ以外のTRPGを紹介するコーナー。

はーじまーるよー。

 

今回紹介するTRPGは、マルチジャンル・ホラーRPG「インセイン」です!

 

「インセイン」とは?

「インセイン(insane)」は正気(sane)ではない、という意味で、つまり「狂気」を表す言葉です。

このゲームは、その名の通り、ホラーを題材にしたゲームで、そのギミックとして「狂気」が使われています。

具体的には「狂気カード」というものが用意されており、シナリオ中に怖い目に合うと、狂気カードを引く羽目になります。

この狂気カード、いろいろとプレイヤーを困らせる効果が書いてあるのですが、カードを引いたときには効果が発動しません。

カードごとに「トリガー」が指定されており、ゲーム中に条件が揃ってしまうと、突然狂気が発動するのです。

いかに狂気を発動させないように振る舞うかが、プレイヤーの腕の見せどころでもあるわけです。

 

本作品はルールブックが3冊発売されています(1冊目だけでプレイ可能)。

リプレイ付きなので、読み物としても十分楽しめます。

 

 

プレイヤーの「秘密」

インセインは(シノビガミと同じく)「サイコロフィクション」というシステムで作られています。

このシリーズの特徴の1つに「プレイヤー自身しか知らない秘密が存在する」という点があります。

秘匿HOというやつですが、インセインではこれが標準搭載されています。

これにより「プレイヤー1人1人が実は違う目的で動いていた」などの展開を作ることが可能で、シナリオとストーリーに深みを与えることができます。 

他人の秘密は、自身の行動を費やすことで調査可能です。

怪しい挙動が見られてるときは、身内を疑うということもできるわけです。

 

 

システムとロールプレイの分離

サイコロフィクションは、TRPGとしては、かなり単純化されたシステムとなっています。

得意な技能で判定すれば、6面ダイス2つ振って5以上を出せば成功です。

また各プレイヤーの行動が順番に回ってくる「サイクル制」を採用しており、プレイヤーのできる行動も、調査、回復、戦闘と、ルールで決められています。

「それだと自由度が低くて面白くない!」

と、思う人もいるでしょう。

 

違うのです。

 

インセインでは、行動するときに使用する技能を自分で選択することができます。

いや正確には、「自分の得意な技能で行動できるように理由をこじつける」ことができます。

シーンの演出も手番のプレイヤーに大きな裁量がありますし、「システム的な縛りを強くすることで、ロールプレイの自由度を高める」というアプローチを取っているのです。

これが滅茶苦茶楽しいのです。

なにしろ、どんなに滅茶苦茶してもシナリオが崩壊することがありませんからね。

 

シナリオも作りやすいのでオススメ

クトゥルフ神話TRPGなどでは、プレイヤーの行動に自由度がありすぎて、シナリオが脱線しないよう配慮が必要になりますが、インセインではシナリオの進行がルールで決まっているので、シナリオの脱線を気にする必要がありません。

ぶっちゃけ、出てくる秘密を全て暴けばクライマックスにたどり着くように設定しておけば、破綻することはまずありません。

注意点としては、

  • プレイヤーの行動回数を考慮してシナリオを作る必要がある
  • ハンドアウトを用意しないといけないので、準備に意外と時間がかかる

ということが、挙げられます。

 

しかし、秘密を使った驚きのギミックや、自由度の高いシーン演出から生み出されるストーリーは、プレーヤーたちに、とても楽しい体験を与えてくれます。

 

未体験のかたは、ぜひ一度体験してみてください。

 

拙作のシナリオも2つ公開していますので、よろしくお願いします(宣伝)。

 

 

 

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自分の作品が売れることほどうれしいことはないが金が入ってくるのもやっぱりうれしい

さすがにブログに手を抜き出すと、アクセス数が減っていくなぁ。

そう思いながらグーグルアナリティクスを見ていたら……

おや? Boothのほうで収益が発生しています。

 

これは? と、確認してみると……

 

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本当にありがとうございます! どこの誰か分からぬ人よ!

 

そう簡単に売れないものとあきらめ気味でしたからね。

結果というものは、遅れてやってくるものだ、と改めて感じたのでした。

 

 

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