生き生きとした時間を生きていますか?
そうでないなら大変です。
今すぐ「大絶滅恐竜タイムウォーズ」を読んで、登場人物に共感し、感情移入してください。
この本を読んで、登場人物に共感し、感情移入できないはずがありません。
生き生きとした時間を感じられないわけがありません。
なぜなら、この本には何回も何回も何回も何回も、「登場人物に共感し、感情移入してください」と、無理やりに指示されるのですから。
当然そこに登場する登場人物たちも、現実のように生き生きと描写され
……てねぇよ!
というわけで、読んでしまいました。
草野原々が産んだ超問題作「大絶滅恐竜タイムウォーズ」。
前回のブログで「大進化どうぶつデスゲーム」を取り上げて、感想をつらつら書いてみましたが、
真面目に感想書いたのが馬鹿らしくなるくらいの怪作でしたよ、「大絶滅恐竜タイムウォーズ」は!!
というか、このお話のタイトル。
「恐竜」とか書いてるけど、あんまり恐竜関係ないよね?
むしろ、武器扱いされてるだけだよね?
「絶命タイムウォーズ」はタイトルの通りなんだけどさ!
「ん? 恐竜が武器」と思ったあなたは幸福です。
あなたの脳みそは、まだ草野原々に浸食されていないのですから。
恐竜が武器になるなんて、かわいいものですよ。
前作は動物が武器とか戦車になってましたから、その延長と言えますからね。
今回、主人公(??)が振るうメイン武器は○○の大剣です。
「おおー、大剣とかSFじゃなくてファンタジーできたかー」とか思ってるあなたは幸福です。
〇〇には「は?」と、言いたくなる単語が入ります。
ネタバレしたくないので言いませんが、まあそれらしいことを言っておくと、「ディラックの海から引きずり出されたディソード」みたいなものです。
参考作品
え? 全然ちがう? じゃあチェーンソーマンのアレとかでいいよ、もう。
参考作品
まあ、とにかく「大絶滅恐竜タイムウォーズ」は、はちゃめちゃで、書きたいこと書き散らかして突っ走って、途中から何が起きているのか理解できない、想像を絶するようなことになって(というか、状況を想像することを放棄せざるを得ない)、なのに続きを読めてしまう。読まずにはいられない。
そんな作品でした。
こんなの書いて「読めるもの」に仕上げているだけで天才だと思います。ほんと。
ちなみに、私との適合率が『この上なく高い』作品です。
あー、いいねー、こういうありとあらゆる価値観を無効化して概念存在と概念存在をぶつけ合うようなお話、好きすぎるわー。
最後、ちょっとカタルシスなさすぎじゃないっすか? とは思うけど。
というわけで、カルノーサイクルフェチの方と、マクスウェルの悪魔フェチの方は是非読みましょう。
でも恐竜フェチのかたは、扱いの雑さにガッカリすると思うのでやめときましょう。
ではでは。
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