最初にHTMLがありました。
やがてレンタル掲示版サービスとカウンターサービスができて、日記サービスができました。
調べてみるとまだ運営しているみたいえす。なつかしい。
さて、それからしばらくするとブログが現れました。
個人の日記帳がブログに移り住み、ネット海は個人ブログ乱立時代に突入しました。
これが2005年頃だったでしょうか。
しばらくは個人個人が好き勝手にブログを書いていましたが、数年して、某匿名掲示板の書き込みを転載および要約する「まとめブログ」が出現しました。
僕のファーストコンタクトは「暇人速報」でした。
このような「まとめブログ」はアッというに増殖して「ブログといえばまとめブログ」くらいにパラダイムが置き換えられていったように思います。
ちょうどTwitterやFacebookが盛り上がっていた時期で、個人ブログが果たしていた役割は、SNSに移行していったように感じています。
そして、まとめブログがお腹いっぱいになってした頃、オールアバウトのせいなのかオウンドメディアの流行のなのか「お役立ち記事」的なブログが増えてきました。
こうして現在の得体のしれない「お役立ち情報ブログ」に囲まれたネットの海が形成されたわけです。
今や「ブログの書き方」といえば、「テーマを持ったサイトにしましょう」とか「人が読んで役にたつ記事を書きましょう」とか「収益を自動化するには」とかばっかり出てきます。
さあ、みんなも早くドメインとレンタルサーバを借りて「お役立ちブログ」を書いてガッポガッポと収益を上げないと!
お名前.com ならドメインとサーバがいっぺんにそろっちまうんだ!
……と、言わんばかりの勢いです。
個人ブログは……テーマも何もない、書きたいことを書きなぐる、日記のような、チラシの裏のようなブログは……死に絶えてしまったのだ。
そのようなものを作っても、もう誰も読んでくれないのだ。
人に読んでもらうためには、書きたくもない「お役立ち記事」を書かなくてはならないのだ。
それが今のネット海なのだ。
そう思っていました。
が、今回、開き直ってテーマ無視でブログを再開して、環境を整備してみたところ、
「あー、個人ブログってまだ生きてたんだね」
と思うくらい個人ブログを目にするようになりました。
あちらから、人が来てくれるんですが、どんな人が、この無意味系サイトに来てくれているのかと思ったら、だいたい同じように個人ブログやってる人なんですね。
相手のサイトにお邪魔したり、関連サイト見に行ったりしちゃうんですよ。
(まあ、アクセス数稼ぎのための営業活動にもなりますし)
ネット黎明期に個人サイトを漁っていたオジサンとしては、とっても安心してしまいました。まだ、こんな世界がこの世に存在したのかと。
キレイに整った「役立つ記事」よりも、リビドーの炸裂した個人の思いのほうが面白い。
「思考を垂れ流しただけの駄文を綴るのも、けして無意味なことではないのだな」と思い、もう少しだけブログを続けてみる気になった次第です。
ランキングに参加しているので、よかったらクリックしていってください。
いろんな個人ブログに出会えますよ!
……とまあ、いろいろ言いましたが、アクセス数が減ったら、あっという間にやる気なくして放置すると思います。
それまでお付き合いいただければ幸いです。