「パパは子供の頃、おもちゃ屋さんになりたかったんでしょ?」
「そうだよ」
「なんで、ならなかったの?」
「……かなう夢とかなわない夢があるんだよ。だけどパパは今でも楽しいものを作りたいから、たまにゲーム作ったりしてるんだよ」
「だから、最近、ゲーム作りたいって言ってるんだね!」
「……まあ、そういうこと」
という娘との会話があったとか。
小学生の頃、将来の夢をクラス全員が書かされたときに、特に将来構想が何もなかったので「おもちゃ屋さん」と回答したものです。
そしてその場で先生に「おもちゃの学者さん」と書き直されて、子ども心に「なんでやねん!」って思ったという思い出があります。
まあ実際、自分は「おもちゃをつくる人」をイメージしてたので、間違いではないんですよね、今考えると。
そして「ゲームが作りたい」というくすぶった思いを抱えたまま、教育用プログラミングプラットフォーム「スクラッチ」で娘と遊んでいるというのが、現在です。
そんなにゲームが作りたいなら、ゲーム業界に就職すればよかったのにという声が聞こえるので、自分がゲーム業界に就職しなかった理由を挙げてみます。
そもそも適正はあるのか?
リクルートの適職診断というのを受けましてですね、結果がバッチリでました。
適職第1位が「ゲームクリエイター」でしたとも。
今でも覚えています。
でも、鵜呑みにするのを体が拒否しましたね。
「これは、太鼓持ちで言っているだけだろう」と。
というか、そりゃ性格だけなら「ゲームクリエイター」が合っているに決まっているわけですよ、自分の場合。
でも、大事な就職なんですから、考えないといけないことはいろいろあるはずです。
それを見ていきましょう。
ゲーム業界は稼げるのか?
就職する上で一番大事なところは、もちろん「ゲーム業界は稼げるのか?」という話です。
趣味でやるわけではないのですから。
自分が当時(15年前)思ったのは、「ゲーム業界は水モノである」ということでした。
つまり当たればデカいが、コケると痛い。
あまり安定した業種ではないということです。
とはいえ、安定が正しいわけでもありませんし、自分はそれほど金に執着がある性格ではないので、「安定志向なんて捨てて飛び込んでいけばいい!」という考えもありましたが、別の理由でブレーキがかかりました。
ゲームを作った実績はあるのか?
結局、ゲームを作る人なんて、「会社にいってゲームを作る」わけではなく、「ゲームが作りたいから一人でもつくる」人たちなんですよね。
自分の過去を振り返ると、同人ゲームを出したわけでもなく、「ゲームを作りたい」と言いながら何もしていないことに気が付くわけです。
当時の自分はろくにプログラミングもできませんでしたし、作曲や3Dモデリングのスキルもありません。
それを思うと、ゲーム業界に飛び込んだところでゲームなんか作れるわけがないと思ってしまったのです。
それまでゲームブックを書いたり、PSのRPGツクール3で作品仕上げたり、TRPGのシナリオを作ったりしていましたが、それらの経験は自分の中ではノーカウントでした。
当時はUnityもありませんし、独学のプログラミングでコンピューターゲーム作るなんて至難の業なんですけどね。
結局、採用で落とされたのではないのか?
いま思えば、ゲーム会社を1社も受けていませんでした。
先にあきらめのほうが来てしまったようです。
でも当時の自分はかなりのダメ人間だったので、大手を受けたとしても十中ハ九だめだったでしょう。
もし小さなデベロッパーに入ったとしても、その後うまくやっていけなかった可能性は高いと思っています。
最後に
さて、私がゲーム業界に就職しなかった理由を振り返ってみました。
これを読んでいる皆さんが納得する内容だったでしょうか?
実は、もう一つ大きな「私がゲーム会社に就職しなかった理由」があります。
それは、
ゲームは世の中の役に立つのか?
という問いに「Yes」と答えられなかったからです。
世の中の役に立たないことを、仕事にしてしまってよいのかという葛藤がありました。
我ながら真面目ですね。
皆さんは、どう思いますか?
ゲームは世の中の役に立つ存在なのでしょうか。
それともただの無駄にすぎないのでしょうか。
次回はそれを語ってみます。
次回記事はこちら
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